山のようなものを描きたかった。

あちらとこちらを示すための山ではない。

山そのものを私は描きたかったのかもしれない。

なぜ山は高いのか。こんなことを昔はよく考えた。

私は、見えるものによって見えないものが語られるのだと思っていたが、逆なのだと最近は思う。

 

 

 

 

 2021.3.1-6

グループ展 -L'ESPOIL2020-

銀座スルガ台画廊 

 

野村 紀子