なぞる|そのところ

 

 

直接的な関わりがなくても、自覚していなくても、かつての人たちが遺してきた道を辿ったり、省みたりして、今を生きる人たちは生活を送るのだと思います。

それぞれの人が何か学習したり、経験したり、思考したり、私たちがモノをつくるときも、先人たちによって遺されてきた何かしらを頼りにします。

今回の花あかりは、追悼の行事です。

人を想い偲ぶと、改めて自身の行為や感情が、他者とともに形づくられているのだと思いました。

このような思いのもと「なぞる」という言葉を選びました。

 

 

野村 紀子

 

二人展 なぞる
野村紀子 / 中條亜耶

 

2023/3/11

奈良薬師寺 東関東別院 水雲山潮音寺 無量寿殿

追悼催事「花あかり」にて